プロフィール

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名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2022-12-01

老人と犬


何回か出会って立ち話をした方です。年老いた犬と一緒に散歩でした。穏やかでゆったりした雰囲気と動きが思い出されます。もう寒くなっているので 今はどうしているのかな。

ニュースでは、ウクライナには再び雪の季節が巡っています。エネルギー関連施設へのミサイル攻撃で、暖房をはじめ一般の人たちの生活に欠かせない電力が 十分供給されなくなっていると聞き 心が痛みます。ロシアは空々しくもウクライナの迎撃ミサイルのせいだと広報していて驚きます。証拠を示されるまでは まず言い逃れしよう、証拠が出ても嘘でごまかそう、そんな外交上の論法なのでしょうか。うんざりするばかりです。

2022-11-01

昔と今と

< 信濃川上駅前 水彩 F6 2022.8.22 >

千曲川の最上流に川上村があります。この夏、そこの信濃川上駅に寄った時のスケッチです。1年前に建て替えられた駅舎の日陰に陣取って2時間ほど描きました。目の前の「千くまあがた 川上郷は 川原も 山かたはらも 月見ぐさの国」と刻んだ碑の横に、二宮金次郎の石像が立っていました。どうしてここに? 古い小学校にあるものと思っていました。左手に、赤さび色した屋根の家がありました。人の気配がしない静けさが、人々が賑やかに往来した昔を想像させます。

後ろで声がするので振り向くと 二人の青年が何やら喋っていました。インドネシアから来た農業研修生だそうです。てっきりレタス栽培の仕事かと訊ねると、ホウレンソウだそうです。休みで数駅先の町に出かけるとか。電車はまだ1時間以上あとでしたが。

 

= 絵手紙も =

2022-10-01

遠い再生のとき

< 再生のとき・ウクライナ 油 F30 2022-7-27 >

今回の絵は、7月1日に投稿したスケッチを題材に描いています。先月開かれた地元の展覧会に出品しました。

身勝手な理由でロシアが侵攻し、7カ月が過ぎたウクライナ。1日でも早い戦争終結と再生の光が見えて来ること、そして人々に笑顔が戻ってくるのを願いながら描きました。しかし、残念ながら前途は長く厳しそうです。ロシア軍の予備役部分動員が国内の反発を招いているようですが、どれだけ大きな力になるのか気がかりです。
  

2022-09-01

「いとおかし」の動機

< 農家の庭さき 水彩 F6 2022.08.28 >

北杜市大泉町を去る2日前、他にあった用事を済ませてから、近くでスケッチできそうな場所がないか歩いてみました。頭を垂れる稲穂を両側に見ながら進むと、心の落ち着く風景に出会いました。剥がれた土壁の蔵と、その周りに咲く草花の自然の色がとても似合っていると思いました。この感覚を言葉で表すと、、ふと心に浮かんだのは、むかし習った「枕草子」の「いとおかし」でした。その小さな感動で描きました。
  

2022-08-23

ひまわりの儀式?

< 一本のひまわり 水彩 F6 2022.08.15 >

散歩道でみつけた一本のひまわりです。広い草っぱらに どうして一本だけ植えてあるのだろう。そんな気持ちでスケッチした翌日、小鳥が休んでいた杭がなくなっていました。ひまわりを中心に3mほどの幅でドーナツ状に耕され、3本の畝のようなものができていました。種でも蒔くのか? それとも何かの儀式がはじまるのか? 気になって毎日 確かめるようになりました。

1週間たっても何も変わっていません。たまたま通りかかった方と話が出来、それを手がかりに検索して「ぐうたら村」にたどり着きました。持続可能な社会で 活動する 保育、教育者の学びの場だとありました。1本のひまわりはその活動の一部なのでしょうか。さらに続きがありそうです。
  

2022-07-25

隙間をかいくぐる

 < 習作 22-8 デジタル 2022.07.24 >

3年目のコロナ・パンデミック。感染者の数だけ見るとに勢いは増しているように見えます。ワクチンのお陰で重傷になる割合が低いのは”幸運”というほかないようです。

これまで感染拡大の波が何回も押し寄せていますが、今のは BA.5 という変異株によるそうで、ワクチンの隙間をすり抜けて拡がっているのでしょうか。隙間を無くすことは元々できないのですから、みんなが感染を防ぐ単純な基本を取り戻すしかないのでしょうか。

※ ページの再ロードで7回点滅します 

2022-07-01

早い再生を願う

< 習作 22.7 デジタル 2022-6-29 >

4か月も戦場になっているウクライナをニュースで見ています。小雪が舞う枯れ木の風景が、木々の芽吹き変わり、いまは夏の生い茂る青葉に変わっています。完膚なく打ち砕かれた集合住宅の中に立つ樹木は、焼け焦げた枝を垂らすいっぽう、鮮やかな緑の葉を再生し空に枝を伸ばしています。そんな対照的なシーンが脳裏に残りました。
    

2022-04-18

じっと見つめる

< 習作 22.6 デジタル 2022-4-18 >

この頃は 心に浮かんで来るイメージをスケッチしていますが、だんだん暗くなるばかりです。新型コロナのパンデミック、気候変動、火山の大噴火、侵略戦争、戦争犯罪、ジェノサイドと 目を背けたくなることばかりです。しかし、何が起こっているのか じっと見つめなければ、そんな気持ちもあります。

2022-03-23

ただ祈るだけ

 < 習作22.5 デジタル 2022-03-22 >

侵攻を続ける兵士の顔はぼやけて見えて来ません。のっぺらぼうで意思を失くしたように見えます。怖いことです。見えてくるのは虐げられる一般の市民の顔、言葉無き子供たちの苦痛の表情です。一月まえには想像できない 悲惨な状況を伝える映像を見るたび 心が痛みます。


2022-03-01

デジタル・ペイント

< 習作 22.4 デジタル 2022.2.27 > 画像をクリックで拡大 

前回のスケッチを今の気持ちに近づくよう描きかえました。これが誰かは別として、前のは間接的過ぎでした。

今年になってずっとデジタル・ペイントでスケッチしています。使うのは、iPad Proとペン、それに描画アプリ Procreateです。色を選ぶだけで絵具はありません。画面上で筆を選びますが、いろいろあって表現は多彩です。 例えば、油絵のような重いタッチになる筆、水彩のような色の染みや混ざり合いが出せる筆などです。絵具の盛り上がり感を出すため、パソコンソフトで 明暗を強調するバンプマップ(凸凹図?)機能を使っています。

 

2022-02-25

どう理解したらいいの?

< 習作 22.3 デジタル 2022.2.24 > 画像をクリックで拡大 

残念ながら国際的な交渉の甲斐も空しく、空々しい理由をつけてロシアがウクライナに軍事侵攻しました。まさかここまでやるとは思っていませんでした。一人の人間が思うままに これだけ重大な事を決定し実行できてしまう体制に恐怖を感じます。

 コロナ・パンデミックの中、冬のオリンピックが閉幕したと思ったら今度の侵攻、不可解なことが続きます。歳を取ったせいかもしれませんが、100年間の出来事が数年で起こるスピードと混沌を感じます。時計の針がブンブン音を立てながら回り、ついに振り落とされるような感覚に捕らわれました。

 

2022-02-01

すごい自然のスケール

< 習作 22.2 デジタル 2022-01-26 >

日本から8,000Km余り離れたトンガ近海の海底火山が大噴火し、それによる津波や空振が日本にも到達しました。噴火による地球規模のリスクもあるのかと再認識でした。と同時に 1986年に起こった伊豆・三原山の噴火が蘇りました。80Km近く離れているのに 風振で家の窓枠がビリビリ振動したのを憶えています。フンガトンガ・フンガハアパイ火山の噴煙は直径300Km以上にもなったと聞きました。相模湾にそそぐ地元の川に津波が遡上するのを映像で見て、トンガの人々はどんなだったのかと想像しました。

2022-01-01

少しでも早く止めねば

< 習作・22.1 デジタル 2021-12-26 >

新年おめでとうございます。コロナ3年が明けました。このパンデミックはオミクロン株出現もあって、1日の感染者が過去最高になっている国があるようです。コロナに限らず、健康な1年でありますように。

先月はアメリカ、ケンタッキー州を中心に季節外れのスーパー竜巻に襲われました。根こそぎ破壊する圧倒的な力が印象的でした。温暖化の影響かもしれません。すぐ隣の石炭産地、ウェストバージニア州が浮かびました。CO2排出量が一番多いのが石炭火力発電と聞くからです。

3~3.5億年前、地球上には広大な森林があって、大気中のCO2を石炭の形で地中に固定したそうです。そのお陰で出来た環境に、ずっと後になって人類が誕生しました。石炭などの化石燃料を燃やし 盛んにCO2を出し続けるのは、自殺行為みたいな気がしてなりません。