最近、横浜に出ることが多く、用が終わると桜木町駅から関内辺りをぶらぶら歩いています。今日は大岡川を渡った歩道橋の下から根岸線の鉄橋を描くことにしました。その手前にある橋が大江橋。何の変哲もない橋ですが、横浜の歴史をみると、明治の頃には橋のたもとにガス灯が設置されていたそうです。ちなみにその頃の横浜駅は現在の桜木町駅にありました。
大岡川は、この地点からすぐの右後方で横浜港に流れ込んでいます。その河口の先に、みなとみらい地区に立つ新しいビル群が白く輝いて見えます。残念ながらまだそういう新しい街並みに共感が湧かず、少し前の横浜の雰囲気が残るこの辺りが気に入っています。
スケッチに気を取られていたようで顔を上げると一隻のボートがいなくなっていました。早めに描いておいてよかった。仕上がる頃には近くに係留されていたタグボートが紫色の煙を上げて出航の準備です。流れてくる重油の臭いに催促され、切り上げることにしました。