プロフィール

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名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2012-11-21

横浜・大江橋界隈

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  最近、横浜に出ることが多く、用が終わると桜木町駅から関内辺りをぶらぶら歩いています。今日は大岡川を渡った歩道橋の下から根岸線の鉄橋を描くことにしました。その手前にある橋が大江橋。何の変哲もない橋ですが、横浜の歴史をみると、明治の頃には橋のたもとにガス灯が設置されていたそうです。ちなみにその頃の横浜駅は現在の桜木町駅にありました。
 
  大岡川は、この地点からすぐの右後方で横浜港に流れ込んでいます。その河口の先に、みなとみらい地区に立つ新しいビル群が白く輝いて見えます。残念ながらまだそういう新しい街並みに共感が湧かず、少し前の横浜の雰囲気が残るこの辺りが気に入っています。

  スケッチに気を取られていたようで顔を上げると一隻のボートがいなくなっていました。早めに描いておいてよかった。仕上がる頃には近くに係留されていたタグボートが紫色の煙を上げて出航の準備です。流れてくる重油の臭いに催促され、切り上げることにしました。
  

2012-11-11

カラマツ黄葉

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  カラマツの黄葉を見に蓼科に行くことになりました。予定を一日ずらした甲斐があって当日は穏やかな晴天になりました。沿道の紅葉を眺めながら、空いた高速道路を諏訪目指して走ります。八ヶ岳の緩やかな裾野は赤褐色の帯を巻いたよう。頂きの連なりは雲に隠れていて、山との対面は明日に期待することにしました。

  次の朝、カラマツの林を抜けて蓼科湖まで散歩。踏みしめる枯葉の乾いた音、黄金色に輝くカラマツの落葉、いつまでも歩いていたい心地よさでした。流れ雲が過ぎて日差しが戻ると、辺り一面ぱーっと明るくなります。観光シーズンが過ぎた湖周辺は、ガラーンと静まりかえっていました。湖畔を半分ほど回ったところにあったミニ遊園地。近づくとスピーカーから急に音楽が流れだしました。どこかで見ていた係員がお客だと思ったみたいです。賑やかな音でしたが、人がいないとどこか寂しくも聞こえました。