鳥の写真を撮っているOくんからスズメの写真をもらった。白樺らしい木に止まっていて、名前はニュウナイスズメということ、ふつう見ているスズメと似ているが頬にマークがないこと、日本では生息していないイエスズメとあわせ、世界に3種類のスズメがいることなどが書いてあった。それぞれのスズメの生息域や力関係、それに性質を教えてもらい、日ごろ普通に目にする鳥だけに分かったつもりでいたのでしょう、一つの興味深い世界がこんなところにもあったんだと気がついた。
これだけでスズメの何もかもが分かってくるわけではないけれど、すくなくとも気がつかなかった日常の知識を得ることは、毎日の楽しみを少し増やしてくれるような気がする。気分的には午後のお茶を呑む時のような楽しさであり豊かさなのだろうか。
そんなことを思いながら散歩していると、黒い影が視界のふちをサット過ぎっていった。一瞬のことだったが、たしかにツバメだ。こどもの頃からなじみのある鳥。その世界もすこし覗いてみたい気分になった。