スケッチポイントを探していると、ここだったら見下ろす感じに描いてみたいなと思うことがあります。近くのビルの5、6階の高さからならちょうどいいとか考えるわけです。でも、知らないビルに勝手に入り込んでウロウロすれば怪しまれるし、それより玄関で、「困ります」と門前払いになるでしょう。そんなわけで実現しないでいましたが、たまたま、ぶらっと行った大さん橋の屋上からの眺望が気に入ったので、念願の見下ろす風景が描けることになりました。
大さん橋は大型客船が停泊する所。船に乗って入港すると、横浜の街はこんなふうに見えるのかと想像するのは愉快です。20メートルほどの高さから港内を巡る遊覧船が、汽笛を鳴らしながら出たり入ったりするのが見えました。たそがれ時には、横浜らしくていい風情です。2月は2回も大雪が降って、この時は、1回めの除雪された雪がまだ隅に残っていたり、屋上だけに風が強くて寒いため、長くは滞在できませんでした。