プロフィール

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名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2013-11-20

喜多方の裏路


 油絵 F6 <絵をクリックで拡大>
 
  喜多方には親類を訪ねときどき出かけています。周囲の人達には、行き先を会津といったり喜多方と言ったりしますが、正確には喜多方です。なにせ会津は神奈川県の2倍以上の広さがある地域ですから。今年はヒメサユリ(睡蓮の花のような淡いピンク色に咲くユリ)が咲く6月に行ってきました。

  蔵と桐、それに喜多方ラーメンで知られています。滞在中はこれまで、山菜採りやキノコ狩りのような山歩きを楽しんできましたが、最近はもっぱらスケッチに出歩いています。このときは、町を取り囲む水田が東の丘陵にぶつかる辺りにある古い神社に出かけました。日影を選んで描いていたら、通りすがりのお婆さんが「立派に描いでくなんしょ」と声をかけてくれました。このときばかりは"会津"に来ているんだなあという思いでした。

  この絵はその折に描いた、かつて味噌醤油の醸造業で財を成したという店の裏道です。表通りにくらべると一昔前の町の雰囲気が残っているみたいですが、ちょっと歩いただけでも解体中の蔵や家屋があって、ゆっくりですが変わりつつある町のようです。

2013-11-01

カラマツ映える

油絵 F6   < 絵をクリックすると拡大 >

  次々に接近した台風が吹き寄せた南風でトロピカルな10月でした。とくに前半は30℃ぐらいになった日が幾日もありました。長期予報でもそう云っていたので、気象庁はホっとしているかもしれませんね。今日から11月。一転して寒くなるという予報でした。もし的中すれば暖かさに慣れた体には堪えるかもしれません。

  今回の絵は、昨年のちょうど今ごろ訪れた蓼科湖のスケッチ(水彩)を油絵にしたものです。7月に開いた二人展に出品しています。カラマツの黄葉が山を下っている時期で、観光客が去った後の山の静寂さと、陽の光りを反射し輝いていたカラマツ林が対照的でした。

  紅葉といえば、わが家の庭にあるベニカエデもそろそろ色づき始めます。二代目です。前のは15、6年生きましたがカミキリムシにやられてしまいました。今のは5年経ちます。もう4Mほどに伸びていて11月半ばには紅葉が始まります。散るまでのしばらくの間、目を楽しませてくれます。最後の1枚の葉が散るのは11月26日前後でしたが、このごろは12月にかかるようになっています。