去年の夏はヒマワリ畑を描きました。そのあと鼻水が止まらなくなり、ひょっとしてヒマワリ花粉のアレルギーではないかと疑ったことがありました。その代わりというわけではないですが、よく晴れた8月の午後、風が吹き渡る田んぼを見に行きました。今いる所に住み始めた頃は、最寄りの駅から見えるくらいのところまで田んぼがありました。街が大きくなったとはいえ簡単に見つかると思って出かけましたが、予想に反して結構遠くなっていました。
夏休みなると田舎に遊びに行くのが楽しみでした。ほんの三駅ほどでしたが汽車に乗れ、従兄弟たちと泳いだり魚釣りができたからです。井戸で冷やしたスイカを縁側にしゃがんで食べたのも昨日のようです。時間が止まったようなその時の光景の中に、いつも風が吹き通っています。