2月最後の日になってやっと春らしく暖かくなりました。待ちに待ったということですが、今度はスギ花粉が気になって、簡単に外へ飛び出してスケッチということになりません。恨めしい季節でもあります。
さて、ロマネスコという名前の野菜、知っていますか? 絵の右端にあるのがそれで、今度はじめて見ました。ブロッコリーの仲間かと思ったらカリフラワーに近いそうです。小さな花蕾が螺旋状に並んで三角の塊を作り、それらがさらに螺旋を描きながら、一回り大きい相似形の塊になっていきます。じつに美しい幾何学模様で、フラクタル図形というそうです。野菜といえば形は不規則だと思っていましたが、なんでも例外はあるものです。それにしても、こんなに幾何学的な形だと、どこか悪魔的に見えてしまいます。さて味は? まだ食べたことはありません。形に似ず、案外平凡な味なのかもしれません。当のロマネスコにとったらどうでもよいことでしょうが。