小学3年か4年の子どもたちが元気に遊んでいました。ときどき私の後ろに回って絵を覗きこんだりしていました。「今日は遠足?」。「ピクニック、うん遠足ともいいます」。近くにアメリカンスクールがあるのでそこの子どもたちだと分かりました。先生がみんなを集め何か話していると思ったら、ハッピーバースデーの歌が聞こえてきました。しばらくして引き上げていくと、広場が急に静かになりました。
ここは霧笛橋の下です。大佛次郎記念館と神奈川近代文学館をつなぐ、ちょっと贅沢な連絡橋です。港の見える丘公園のすぐ南にありますが閑静な場所です。港までは距離があるのでここで霧笛を鳴らしたとは思えません。確かめてはいませんが、大佛次郎の明治の横浜を舞台にした小説「霧笛」から取ったのでしょう。そういえば向こうに見える記念館の喫茶室もたしか「霧笛」でしたか。