< 奈良井の通り雨 油彩 F10 2023.09.23 >
ざる蕎麦と五平餅で昼をすませて徳利屋から出ると、低くなった雲から糸を垂らしたような雨でした。奈良井宿に着いた頃は薄日が差して、観光客が三々五々街道筋を散策していましたが、思わぬ雨が人々を店の中に追いやったようでした。傘を差して未だ落ち着く場所が決まらず立ちすくんでいる人もいました。店の軒下で雨宿りしながら、美しい雨の雰囲気を楽しめました。小1時間で雨が上がると、人々がまた街道筋に戻って来て、雰囲気も まるで舞台が江戸時代から現代に戻ったようでした。
奈良井は、観光関連の仕事をする家はざっと見た感じ半分くらいでしょうか。仕事や買い物に使う車が裏に止めてあり、時々街道筋を車が走っていましたし、喪中の張り紙も見ました。これが生活と観光が共存する”生きた博物館”なのだと思いました。