クレー美術館のことを書いたら、スイス滞在中に訪れたもう一つの美術館のことも紹介したくなりました。バーゼル市立美術館、クンスト・ミュージアム バーゼル(Kunstmuseum Basel)です。ホルバインからはじまり、数は多くないですが印象派の代表画家たち、そしてピカソ、シャガール、クレーまで、15世紀から近代までの幅広い作品を所蔵しています。
開催中だったカンディンスキーの特別展を観たあと、歩いて街に出て昼食。館内にもレストランはありましたが、疲れた気分を回復するにはこの方が好きです。午後、同じチケットで再び入場し、常設展のほうを観て回りました。さほど大きくない町(人口20万弱)に、といってもチューリッヒに次ぐスイス2番目の町ですが、これほど充実した作品を持つ美術館があるとは驚きです。それに観たいと思っていたセガンティーニの作品に出会えたのは嬉しいオマケでした。
陽が翳りだしたころ美術館を後にし、屋台で買った焼き栗を頬張りながら散歩。街並みを縫うように走るトラム(路面電車)に乗って帰途につくと、心地よい疲れが広がるのでした。おっと、降りる駅を聞き逃さないようにしなくては。