プロフィール

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名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2007-03-17

クレーセンターとベルンの街並


もう2ヶ月も前ですが、ベルンの街を訪れました。スイスの首都で歴史ある街です。二つ目的がありました。画家クレーの新しい美術館と、世界遺産に登録されている街並を見ることでした。スイス人で親友のPさんが運転と案内を引き受けてくれました。

最初に訪れたのは、旧市街を見下ろせる高台に建つクレー美術館、正確にはポール・クレー・センター(Zentrum Paul Klee)。半年まえにオープンした新しい美術館というだけではなく、建物の形がユニーク。丘の上に三つのウエーブがうねっている格好をしていて、真ん中のウエーブがクレーの作品が展示してある大部屋になっていました。全作品の40%がここにあるそうで、クレーを堪能できる、まさに"センター"だと思いました。彼が描いたメモやスケッチが拡大されて壁に描かれていたのは面白い。ただ丹念に見ていると一日かかってしまうかもしれません。

丘を下りて、深く切り込んで流れるアーレ川を渡ると旧市街。クレー・センターとはガラッと違った雰囲気を感じます。少し大げさに表現すれば、中世の街並に迷い込んだよう。そんな気持ちで時計塔に向かって歩いていると、アインシュタインが一時住んでいたという家があった。彼はベルン時代の1905年、有名な特殊相対性理論の論文を発表したそうで、いよいよタイムスリップしていくような雰囲気に包まれたのでした。
  

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