もう1月は下旬に入りましたが、年が明けた1月に見る富士山は、ほかの月に見るのとは少し違って見えます。山は同じですから見る私の側で何かが変わるせいでしょう。それは長年、というか子供の頃から自然に気持ちの中に育まれてきたある種の感情なんだろうと思います。熱海まで行った帰り、湯河原から箱根に上がり、3合目ぐらいまで雪に覆われた富士を間近に眺めてきました。なんとなく、新年になったことを納得したような気分でした。
天気が良ければわが家からも富士山の頭が見えますが、増えたケーブルTVや光ファイバー用の電線の陰になってしまって、今ではそのぶん少し遠い山になったように見えます。