今年は連休が終わってから雨のぐずついた日が続いた。晴れてくれないかなあと期待しながら いつものように天気予報を見ていた。5月下旬の雷雨の夜、明日は「快晴」の予報がでた。
おいしい空気を吸いたくて、家から1時間ほどで行ける山道を散歩することにした。蓑毛でバスを降り 沢沿いの緩やかな道をだらだら登りはじめる。木曜日とあって静かだ。昨夜の雨で流れ出した落ち葉が道端に溜まっていて軟らかい。覚えたばかりの「ウワバミソウ」(山菜)を見つけた。しばらく歩くと道は沢を渡り杉と落葉樹の林に入る。思いがけず前のほうから子供の声が聞こえてきて しだいに大きくなる。幼稚園児の列だ。小さく華奢な足でゴツゴツした山道を飛び跳ねるように歩いていく。こんにちは、と元気がいい。
幼稚園児の遠足は動物園とか遊園地に決まっていると思っていた私には以外だった。樹木がうっそうと茂った石ころ道でも楽しそうだし、表情は生きいきしている。引率する人たちは大変かもしれないが、想定されるリスクを十分考慮しているなら、とてもよい教育プログラムだと思った。
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