家から大山や丹沢山塊がよく見えます。毎年春先の2月になると降雪で白くなる大山ですが、先の冬は早々と12月から半分ぐらい白くなり、3月半ばまで続きました。大山の後ろに連なる丹沢山塊にはもっと後まで残り、朝日に白く輝いて見えていました。そんなわけで、木曽か伊那へ引っ越したような気分にさせてくれました。平均気温では、いつもの冬に比べ1、2℃低かっただけかもしれませんが、けっこうスパイスが効いた冬の贈り物になりました。
3月の中頃、山が白く見えるうちにとスケッチをしてきました。JR相模線の下溝駅からすぐの相模川です。東寄りに蛇行する川が削った崖の上に立つと、川や山並みがよく見渡せました。まだ河原はおおかた冬景色だろうと思って来たのですが、じっと見ていると薄っすら赤みがかった茂みがあったり、柳と思われる木々が芽吹きの淡い黄緑になったりして、もう春の胎動が始っていました。下のほうからホルンの音がしたり、広場で20人ほどの人たちが大凧を組み立てているのが見えました。