フキノトウが気になる季節になった。フキノトウで作ったスパゲッティ・ソースの味に魅せられたのがきっかけだ。暖冬の影響で、もう採れているという情報をもらい出かけることにした。その朝はひどく冷え込んだが 青空と明るい日差しが気持ちよい。フキノトウが出る田んぼには残雪が見あたらない。土手に沿って探し始めると、かすかな土のにおいがしてくるような気がする。これが雪国の2月なのだろうか。
その場所からは、真っ白に輝く飯豊連峰が一目で見渡すことができた。季節は違うが、かつて歩いた稜線を目で辿ってみる。一番左にある大日岳には寄れなかったが、いつか登ってみたいものだ。フキノトウは沢山採ることができたが、わたしの好きな、遅い午後の淡い光に浮かぶ飯豊を見にもう一度出て来ようと思った。
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