プロフィール

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名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2022-07-01

早い再生を願う

< 習作 22.7 デジタル 2022-6-29 >

4か月も戦場になっているウクライナをニュースで見ています。小雪が舞う枯れ木の風景が、木々の芽吹き変わり、いまは夏の生い茂る青葉に変わっています。完膚なく打ち砕かれた集合住宅の中に立つ樹木は、焼け焦げた枝を垂らすいっぽう、鮮やかな緑の葉を再生し空に枝を伸ばしています。そんな対照的なシーンが脳裏に残りました。
    

1 件のコメント:

MIzuno さんのコメント...

プーチンはウクライナ軍事侵攻について「他に選択肢は無かった。」と言っていたが、ロシアにそれほど差し迫った脅威はあったのだろうか。
私には分からない。しかしロシアの力による支配はプラハ侵攻やアフガニスタン侵攻、クリミア占領など今に始まった事ではない。毎日流されるウクライナへの残虐な侵攻はまさに大地に対するホロコーストと言える。
いまだにプーチンがロシア国民に圧倒的に支持されているのは何故だとの苛立ち。被災映像には胸がつまり、自らの無力感に苛まれる思いだ。この絵で表現されている黒い闇に佇む廃墟や空の暗さは、仲裁者の現れない先の見えない戦争へ気持ちの表現だろう。その中で逞しく新芽を伸ばした樹木は人々の苦闘を乗り越える信念であり、かっての広島や東京大空襲の後の焼け跡からの再生を始めた風景と重なる。
ウクライナの国旗にあるような澄んだ青空と一面の豊穣な実りを表す黄色が復活し、人々に平穏さが回復することを祈るのみだ。(M)