プロフィール

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名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2024-06-01

よみがえった漁港

 < 相馬の漁港 油彩 F6 2024-04-27 >

久しぶりに長距離を運転して 夕方 相馬に着きました。疲れたせいでよく眠れました。相馬は 学生時代に集まりがあって来たことがあります。半世紀以上も昔のことだし、東日本大震災では大きな津波にも襲われています。初めて来たのと同じ感覚でした。

朝、宿から坂道をぶらぶら下って港に出ました。土曜でしたが人影はなく、寂しいほど静かでした。干潮になっているようで湾内から外洋に早い潮流が見えました。海からひんやりした湿った空気が流れてきて、やっと相馬の漁港に来ていることを実感できました。どんな漁をする船か分かりませんが、岸壁に係留された何隻もの船体とフェンダーが、白と黄に輝いていました。物揚場のコンクリートも 昨日出来上がったばかりのような白さで、若々しい漁港によみがえったようでした。

2024-05-01

海軍道路の老桜

< 「老桜の並木」 デジタル 2024-04-07 >

このあたりは平年と比べ  2月は暖かく 3月は寒くなった。そして桜の開花は平年より1週間ほど遅れ 4月に入ってしまった。満開の桜の悠然とした姿はいつもと変わりませんが、桜にすれば 気温が順調でなかったのは けっこう辛かったのかもしれない、とつい同情してしまいます。

ふと思い立ち横浜市 西部にある、通称「海軍道路」沿いの桜を見に出かけました。戦前、横須賀海軍資材集結所があり、引込線とともに造られた道路だそうです。南北に真っ直ぐ延びる2.5kmほどの桜並木は すでに老木化していて、一部が伐採され切り株になったものも多くありました。時の流れでしょう。蘖(ひこばえ)が小さく花を付けているのがあって、桜の逞しさも感じました。案の定、道路は渋滞。電車とバスで来た恩恵なのか、のんびり花見ができました。

2024-04-01

「時間はまだある」

 < 習作 24.1 デジタル 2024-03-22 >

国連開発計画のPR動画をみました。気象予報士役の子供達が、天気予報のように2050年の気象ニュースを報じていました。気候変動対策を十分しなければ26年後には熱波の影響で94%の子供が外で遊べなくなると。子どもが自らの未来にそういう予報を出しているのが強烈でした。「これは単なる天気予報ではなく わたしたちの未来です」、「予報を変える時間はまだある」が響きます。

誰もが今の状況を分かり始めていると思います。しかし個人レベルでは何をどうしたらこの「予報」を止めて、いいほうに変えられるか よく分かりません。各国の利害の調整が出来ず 時間切れになってしまわなければいいのですが。
  

2024-03-01

犠牲者に寄り添う

< 「食べ物を」 デジタル 2024-02-23 >

数日前の安全保障理事会でガザ停戦決議案を拒否権によって否決したアメリカにはガッカリです。ユダヤ系アメリカ人の政治的圧力の強さは聞いたことがあります。イスラエルはなぜガザの一般市民をここまで犠牲にして戦闘を進めるのでしょうか。

犠牲者といえば 本や映画で知った、ナチによって苦難を強いられた人たちが思い出されます。ゲットーで不自由な生活を強いられ、さらに理不尽にも強制収容所で命を奪われたおびただしい数の人達です。すでに80数年経ちますが その子孫にとってガザの犠牲者に少しばかり寄り添うことは不可能なのでしょうか。ニュースを見ていてそんな思いがします。(2.23)

2024-02-01

バベルの塔

< 習作24.1 「(大)バベルの塔」より デジタル 2024-01-24 >

ウクライナやガザでの戦闘が依然と続いている上に、新年早々 身近に起こった大地震や航空機事故のニュースもあって、この先なにが起こるんだろうと不安な気持ちになりました。世界の二極化、地球温暖化、AIによる混乱の兆しなど、混沌の霧はさらに濃くなるような 2024年のスタートです。

ピーテル・ブリューゲルの「バベルの塔」を思い出しました。旧約聖書 [創世記]の物語をもとに16世紀ブラバント(現オランダ)の状況を背景に描かれたものだそうです。旧約聖書には『さあ、町と塔とを建てて、その頂を天に届かせよう。そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう』。恐れを知らぬ人間の増長が、主の怒りを買い 言葉を乱され各地に散らばっていった、とあります。スケッチしていて「バベルの塔」が 世界の状況を象徴しているような気がしました。人間は自分達が作ってきた社会を十分管理できるのだろうか、そんな疑問が湧いてきます。「世界終末時計」は残り90秒、自惚れなしに”イエス”と答えられるといいのですが。