プロフィール

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名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2024-01-01

思い出すこと

< 「帰り道」 水彩 はがき 1967.07.02 >
  
新年おめでとうございます。みなさんにとって良き一年でありますように。

暮れは アイデアがまとまらず 昔描いたスケッチを載せました。絵葉書にしたのに出さずじまいになっていたものです。何か思い出があって捨てずにいたのでしょう。 友人を訪ねた帰り道、仙石線・福田町駅で電車を待つ間に見た光景のはずで、寮に戻ってから描いたのだと思います。何かに感じスケッチする、多感で活動的だった昔を懐かしく思い出しました。

そのころの週刊新潮の表紙を飾っていた谷内六郎の絵を思い出します。東京五輪、新幹線、東名高速道路。華やかな時代の幕開けと対照的に、心の故郷を描く彼の絵が蘇ります。さて今の時代は50年後にどう見えるのでしょうか。

2023-12-01

いつでも信じたい

< 「ハート」 デジタル by procreate 2023-11-22 >

例年より早いインフルエンザの流行でしたが このところ落ち着いて来たようです。しかし冬らしい寒さがやって来ると再流行もあるので安心できません。鎮静化しているコロナも依然あってストレスの種はなかなかなくなりません。

1年9ヶ月前、ロシアがウクライナに侵攻して始まった戦争は まだ話し合いの糸口すら見えてないようです。先月にはハマスとイスラエルの戦闘が始まり、250人以上の人質が命の危険にさらされ、負傷者を治療するはずの病院が爆撃され、痛ましい惨状になっているようです。21世紀までに人類はいったい何を学んできたのかと暗い気持ちにさせられました。双方にとって生存を賭けた戦いかもしれませんが、人間性を見失わないで欲しいです。そして人類の理性と叡智で事態を良い方向に持っていけることを信じたいです。 (2023-11-23)

2023-11-01

夕陽に秋を見つける

 
< 湖畔 デジタル by Procreate 2023-10-17 >

20年ぶりぐらいか、ロープウェーに乗って箱根・駒ヶ岳に登りました。秋休みで遊びに来た中学生の孫と一緒です。昭和の雰囲気がするロープウェーでしたが、建物に覆いがしてあり、どこかリニューアルしている様子でした。頂上から眼下に見える箱根の西半分は、紅葉にはもう少しかかりそうでした。神山へのハイキング・トレイルは閉鎖中、しかたなく傍のベンチに腰掛け、のんびりと お握りのランチタイムにしました。紅葉を見られないまま芦ノ湖畔に下りました。低くなってきた陽が空や雲をトキ色に輝かやかせていました。ヒンヤリした空気と相まって やっと身近に秋を見つけた気がしました。

2023-10-01

宿場町の雨に惹かれて

< 奈良井の通り雨 油彩 F10 2023.09.23 >


ざる蕎麦と五平餅で昼をすませて徳利屋から出ると、低くなった雲から糸を垂らしたような雨でした。奈良井宿に着いた頃は薄日が差して、観光客が三々五々街道筋を散策していましたが、思わぬ雨が人々を店の中に追いやったようでした。傘を差して未だ落ち着く場所が決まらず立ちすくんでいる人もいました。店の軒下で雨宿りしながら、美しい雨の雰囲気を楽しめました。小1時間で雨が上がると、人々がまた街道筋に戻って来て、雰囲気も まるで舞台が江戸時代から現代に戻ったようでした。

奈良井は、観光関連の仕事をする家はざっと見た感じ半分くらいでしょうか。仕事や買い物に使う車が裏に止めてあり、時々街道筋を車が走っていましたし、喪中の張り紙も見ました。これが生活と観光が共存する”生きた博物館”なのだと思いました。
 

2023-09-01

20余年の人生

< ツバキ遊び F30 油彩 2023.08.29 >


いちど行ってみたいと前から思っていた、長野県上田市にある無言館(戦没画学生慰霊美術館)を訪ねました。セミが鳴く 雑木林の丘にひっそりと佇む コンクリート作りの小さい美術館でした。絵の具が剥がれたものや 未完と思われる絵もあり、80年ほど前の 画学生が生きた時代の状況が伝わってきました。故郷の風景、家族や妻をモデルにしたものもあり、本当のことは分らないものの、愛する人たちを残し戦地で命を落とすことになった画学生を思うと、残された絵に 作者の20余年の人生が深く投影されているようでした。街の美術展を見るのとは違った機会になりました。

4月のデジタル ペイント版のスケッチ(同題名)をもとに油絵具で描きました。まだ寒かった3月の光景を、ことのほか暑かった8月に描くのは 気持ちの上でつらかったです。ともあれ 描き終わったときには、猛暑が陰り始めていました。