プロフィール

自分の写真
名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2015-09-01

風、夏の記憶

< 夏の記憶 F10 >

去年の夏はヒマワリ畑を描きました。そのあと鼻水が止まらなくなり、ひょっとしてヒマワリ花粉のアレルギーではないかと疑ったことがありました。その代わりというわけではないですが、よく晴れた8月の午後、風が吹き渡る田んぼを見に行きました。今いる所に住み始めた頃は、最寄りの駅から見えるくらいのところまで田んぼがありました。街が大きくなったとはいえ簡単に見つかると思って出かけましたが、予想に反して結構遠くなっていました。

夏休みなると田舎に遊びに行くのが楽しみでした。ほんの三駅ほどでしたが汽車に乗れ、従兄弟たちと泳いだり魚釣りができたからです。井戸で冷やしたスイカを縁側にしゃがんで食べたのも昨日のようです。時間が止まったようなその時の光景の中に、いつも風が吹き通っています。
 

2015-08-01

もう一度、浦安・境川

< 浦安・境川沿い 油絵 P20 >

心頭滅却すれば、、、なかなかできません。描き始めて夢中になってくると少々の暑さだったら扇風機ほどの仕掛けで乗り越えられます。でもこの頃のように連日34℃を越えると矢張りエアコンに手が出てしまいます。ただ、部屋に充満する絵具や溶き油の匂いが気になります。今回は6月に載せた水彩画の油絵版です。友人からの催促(?)やアドバイスをもらい仕上がりました。前のは境川の水の色を強く意識して緑調にしたのですが、油絵では前方からの光を反す明るい水面にしました。

さて、自民、公明の賛成多数で衆議院を通過した安保法案。一方メディアの世論調査によると国民の支持は得られていない。どうも国会で民意が吹き消されているようで残念です。よその武力衝突に加担できてしまうのに、こんなねじれがあっていいんだろうかと思います。政府には謙虚さがないし、過半数を占めた国会で、この時ぞとばかりに横暴を振るわれるのは恐いことです。
 

2015-07-01

雨のおむかえ

< 雨のおむかえ デジタル (iPad Procreate) >

梅雨の季節だったか?それすら思い出せないほど昔の映像が幾度となくよみがえってきます。大きなクスノキがあって、つやつや光る枝葉の下を傘を持ったお母さんたちが迎えに来ていました。みな番傘だったと思います。用があったらしくわたしの母は来ていませんでした。しかしクラスの友だちのお母さんと一緒に帰れたのが嬉しかったことを憶えています。

さて、絵にしようとすると、記憶のイメージが大雑把で曖昧なことが分かります。ふわふわした形なんです。色や形よりもそのとき受けた気持ち(感情?)が残っているみたいです。そんなふうですから、こんど見える形にしたことで、その他のイメージがもう浮かんでこなくなるのではと気になっています。
 

2015-06-02

浦安を歩いて

< 浦安・境川  水彩 F4 >

5月最終日、浦安駅で初めて降りました。駅から南に歩いた所にある境川を挟むエリアが、かつて青べか物語の舞台になったところだと聞きました。たしかに、境川に沿って庚申塚の祠があったり、旧家の家屋が保存されていたりで、一昔前にも、この辺りに街があったことが窺えます。しかし それはごく一部のようで、入り組んだ路地に比較的新しい住宅が立て込んでいる印象でした。もっと海寄りにあるディズニーランドが開園して30年以上たつのですから、こういう変化は至極当然でしょう。

境川に架かる新中橋は、まだ街の雰囲気に溶け込めていない新しい橋です。一人の老人が近くのフェンスに両手を乗せ、じっと川面を眺めていました。邪魔をしないよう挨拶だけして横を通り過ぎました。反対側の歩道がこの橋をくぐるようになっていて、いい日陰を作っていました。今日のスケッチはそこからの風景にしよう。
 

2015-05-01

蒲郡、二様の風景

< 蒲郡にて F10 >

名古屋に行く途中、蒲郡に寄りました。土曜日でしたが観光客は少なく、竹島へ渡る橋の近くに人影を見る程度でした。淡い緑色のジャッケットを着た人が浜の方を眺めていたので話しかけると、2週間後に始まる潮干狩りの漁場を監視しているのだと分かりました。たしかに長い棒が何本も差してある一帯は、潮が引いて今でも潮干狩りが出来そうでした。せっかく訪れたのだからと竹島に渡り八百富神社から反対側に下り、島を半周して戻ってくると、もう潮が満ち始めてさっきの干潟は潜れていました。

天気は下り坂で、湿った風が海のほうから吹き上がってきました。やや霞んでいましたが、満開の桜の向こうにさっき歩いた竹島が湖面のように静かな海に浮かんで見えました。
  
< 蒲郡にて・夜 F10 >

3時間ほどしたら暗くなって竹島橋に明かりが一斉に灯り、視覚的には昼間より賑やかになりました。ふと、高校時代に学校の近くのお城へ夜桜を描きに行ったことを思い出しました。いま頃のような派手なライトアップはなくて、ずいぶん薄暗かったこと、帰ってからの続も 終いには手に負えなくなってしまったことなどです。再挑戦の今度は、まず昼間のスケッチをきちんと描いてからにしよう。