プロフィール

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名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2007-03-11

カワセミとミモザ


午後、気分転換したくなると1時間ほど自転車で走ってくる。いつも川沿いの遊歩道を7、8Km南下してから戻ってくるコースで、ちょっとしたお目当てがあるんです。最近その終点近くで見つけたカワセミに会うため。これまで本やテレビで見ていても、実物を見たのは初めてで感動しました。川に突き出た枝に止まり、夕日を背中に浴びて川面を覗き込んでいる。二回目から双眼鏡で観察していますが背中のコバルトブルーの縞模様がとても綺麗。鳥に詳しい友人のOくんに話したら「カワセミから"鳥撮"にはまる人が多い」と返事してきた。色鮮やかな羽の色や華麗なダイビングを見ると分かるような気がする。大口径レンズのカメラを持った人を近くでよく見かけるが、やはりそうなんだろうか。

帰りは、風に背中を押され気持ちよく走れます。ペダルが軽くなると余裕で辺りをきょろきょろ。先日は黄色い房状の花を一杯つけた木を見つけた。ミモザ(フサアカシア)というらしい。この季節よく見かける梅やコブシとは趣が違う花で、印象に残った。
  

2007-03-03

冬眠から覚める


2月も終わりに近づいたよく晴れた日、いつものHさん、Tくんと集落に近い雑木林の山に、キノコを植えるための「ほだぎ」を切りに入った。さほど走らないうちに道路脇には4、50センチもの雪があって、さらに現場手前では作業中の除雪車に前進を阻まれてしまった。一日早く来ていたら歩かなければいけなかったことを思えば待つのは気にならない。それに黄色い除雪車が青空めがけ雪を撒き上げるのを見るのは楽しい。

道路から少し入った堤のそばの木を切る事になった。雪は硬くなっていて作業しやすい。直径2、30センチのナラの木を選び、チェーンソーで倒す側の根元にクサビ型の切り込みをいれてもらった。反対側からの最後の切り込みはやらせてもらった。久しぶりに扱うチェーンソーはぎこちなかったが、木は音を立てながら予定した場所にあっけなく倒れた。2本を切り、80センチほどの長さに切りそろえたころには体が熱くなり、冬眠から覚めた気分になっていた。 
  

2007-03-01

早春飯豊


フキノトウが気になる季節になった。フキノトウで作ったスパゲッティ・ソースの味に魅せられたのがきっかけだ。暖冬の影響で、もう採れているという情報をもらい出かけることにした。その朝はひどく冷え込んだが 青空と明るい日差しが気持ちよい。フキノトウが出る田んぼには残雪が見あたらない。土手に沿って探し始めると、かすかな土のにおいがしてくるような気がする。これが雪国の2月なのだろうか。

その場所からは、真っ白に輝く飯豊連峰が一目で見渡すことができた。季節は違うが、かつて歩いた稜線を目で辿ってみる。一番左にある大日岳には寄れなかったが、いつか登ってみたいものだ。フキノトウは沢山採ることができたが、わたしの好きな、遅い午後の淡い光に浮かぶ飯豊を見にもう一度出て来ようと思った。
  

2007-02-01

アスワンの空


エジプトに来て3日目、今日(12月15日)はアスワンに入った。カイロの砂埃と喧騒から開放されると、肩の力まで取れて軽やかになった心地がする。遺跡めぐりの合間、すなわち移動の時間は束の間の旅心が味わえてうれしい。アギルキア島のイシス神殿へ行く船着場から対岸に見えた村の光景は美しいと思った。抜けるような青空と目が覚めるようなナイルの水。その中間に、この地方の砂漠の砂のような色をした家々が、午後の日差しを受けて輝いていた。風に吹かれ眺めていると、時間が止まっているような錯覚を覚えた。ボートが向きを変え、西日が湖面に反射して顔を照らした。
  

2006-10-31

マツタケ採りと沢登り


10月の半ば、マツタケを探しに3人で熊のテリトリーを歩いてきました。10年前にも行ったことがあって、その時は幸運にもマツタケを見つけ感動したものです。その喜びをもう一度、と期待をもっての入山でした。

こういう時は5時起きがあまり辛くない。1時間半ほど国道を走ったあと林道に入ったが、幾度の豪雨で荒れていた。人の頭大の落石を避けながら進む。次第にブッシュがひどくなり、道もぬかるんできたので車を止めて歩くことになる。以前は砂防ダムが林道の終点だったが、今回は15分ほど余計に歩くことになる。砂防ダムから先は沢を登るしか道がない。ザックから下げた熊よけ鈴が か細く鳴る。鈴の鋭い音も自然の中ではすぐに吸収されてしまうみたいだ。3人が順番に、口にくわえた呼子を吹く。スパイクの付いた地下足袋が川原の石を踏むたびに音を立てる。歩きやすい場所を探しながら何度も流れを横切る。初めのうちは濡れないよう石の上を渡っていたが、目的地に近づくころには楽しむように水の中を歩いていた。10年前、小さな川原でカモシカの朽ち果てた頭蓋骨を見つけたが、その場所の見当さえつかないくらい 沢筋の景観は変わっていた。