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名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2023-08-01

記憶の中だけになったパン屋さん

< 森のパン屋 2023.07.28 油 F6 

私の住む辺りでは、7月の猛暑日がすでに8日間で(7/28現在)、去年同月の1回と比べて突出しています。理由は、梅雨明け前によく晴れたとか、エルニーニョが発生したから などと云われていますが、どう関連するかよく分かりません。ただ連日35℃を超えると外出は厳しいです。

これまで何度か行った 北杜市 清里の”megane” が今回のスケッチ。”メガネ”でもパン屋さんです。😅 木立の中の小さくて落ち着いた、覗いてみたくなる店でした。いまは、隣の広い畑だったところに建てられた 大きくて斬新な屋根の店舗に移りました。そんなわけで、わたしの「森のパン屋」さんは もう記憶の中だけのものになりました。

暑さから逃れ しばし こんな森の中で過ごしてみたいものです。

1 件のコメント:

Mizuno さんのコメント...

涼しげな森の景色からいろいろ想像が広がる。きっと若いパン職人が開いた店なんだろうな? どんな窯でどんなパンを焼いていたのだろうか? 店に入った時どんな匂いがしただろうか? 早朝パン生地をこねている時どんな鳥の声がしただろうか? 店に来た子供はクマさんのパンを手にしただろうか? //この絵から連想ゲームのように、ふっと木田金次郎氏の「夏の日のポプラ」を思い出した。20年近く前、北海道岩内の美術館に行き、そこで見た絵の1点で、同じように静かな森の佇まいを描いている。彼は有島武郎の「生まれいづる悩み」のモデルになった画家としても知られてる。木田は61歳の1954年洞爺丸台風の時の岩内大火で自分の素描や作品約1600点を失ってしまったが、それをきっかけに新境地を目指して絵筆をとり、その後力強い作品を多く残した。ポプラの絵は若い頃、印象派の習得をしていた時期の作品である。彼の代表作ではないが、きっと有島武郎が直接見た数少ない作品だろうと勝手に想像して記憶していた作品である。

今頃、北海道の岩内漁港は涼しいだろうな。 61歳の再出発の覚悟はすごいな! 新しいパン屋に来る客はどんな人たちかな?
この絵を見ながら自由に想像の翼を広げ、静かなひとときを過ごせた。(M)