プロフィール

自分の写真
名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2016-01-02

健康志向の人たち


<晩秋の散歩道 F10>

明けましておめでとうございます。今年もお付き合いをよろしくお願いします。

ここ5,6年、よく出かける所の近くに県立公園があります。知っていましたが前を通るだけでした。先月、スケッチのため園内に入りました。クヌギ、コナラ、シラカシの大木の林がありました。木道脇でリュウノヒゲの青紫色の実を見つけました。これが相模野の原風景なのかもしれません。40年ほど住んでいますが、身近で見かける機会は少なくなりました。

遊歩道の片隅が今日の場所。描いていると(同年代の)散歩中の人たちが時々声を掛けてくれました。こちらの質問にも答えてもらって、全周していないのに園内の大体の様子が分かりました。一周すると40分かかる。資料館は坂を下りた先にある(トイレの場所が分かるので大切です)。雨でなければ毎日歩いている、とか。どの人たちの声も明るくて弾むような響きがありました。
 

2015-12-01

宮ヶ瀬湖 晩秋


< 宮ヶ瀬湖(鳥居原) F10 >

10月上旬、気温が10℃を下回ったときには今年は紅葉が早いのではと思いました。しかし11月に入ったら小春日和が続いて、今日から12月だというのに家の近くのイチョウはまだ緑が残っています。いまのところ冬はゆっくりとした歩調で近づいているようです。

車で小1時間のところに神奈川県民の水瓶、宮ヶ瀬ダムがあります。そこへ半月ほど前に描きに行きました。平地と違って紅葉は進んでいましたが、天気が下り坂だったため輝くような紅葉は見れませんでした。それでも、描きだしたころは雲間から時々漏れる陽が湖面に照って、水の色といいコントラストを作っていました。
 

2015-11-01

稲刈りの頃・海老名

< 稲刈りの頃・海老名 F6 >

こんどの絵、海老名市街の南、小川が流れる田んぼが残っている辺りで描きました。8月、風の道を観察した近くです。いまは、刈り入れを待つばかりの田んぼや、もう刈り取りが終わって稲藁が三角に束ねてあったりでした。隙間から”稲孫(ひつじ)”の黄緑色が見えましたが、弱々しい色です。これももうすぐ枯れて見られなくなるのでしょう。こう考えると、身近な生活圏にも季節が流れているのに気づきます。清少納言流に言えば「いとおかし」でしょうか。それにしても川で釣りをしている人が多いのは高齢化と関係ありそう? そういえばスケッチしている私も同じですね。
 

2015-10-19

相模川に架かる「遺産」の橋

< 相模川・小倉橋 F10 >

「世界何とか遺産」は近頃よく話題になりますが、観光目的のキャッチフレーズになったり政治的な宣伝に利用されることがあったりと、本来の目的から外れて話題になるのは残念です。今回の相模川に架かる小倉橋はローカルな遺産(土木学会選奨土木遺産)ですから、騒ぎに巻き込まれることがない”平和”な遺産です。もちろん手前の4連アーチ橋が小倉橋です。その後ろにある相模川を一跨ぎする、ちょっと力ずくなのが新小倉橋で、遺産でもなんでもありません。描き始めたのは10時頃。ちょうど陽を浴びてソフトに輝いている姿は、どこか貴婦人のように優美で、おかげで絵の調子がすぐに決まりました。
 

2015-09-01

風、夏の記憶

< 夏の記憶 F10 >

去年の夏はヒマワリ畑を描きました。そのあと鼻水が止まらなくなり、ひょっとしてヒマワリ花粉のアレルギーではないかと疑ったことがありました。その代わりというわけではないですが、よく晴れた8月の午後、風が吹き渡る田んぼを見に行きました。今いる所に住み始めた頃は、最寄りの駅から見えるくらいのところまで田んぼがありました。街が大きくなったとはいえ簡単に見つかると思って出かけましたが、予想に反して結構遠くなっていました。

夏休みなると田舎に遊びに行くのが楽しみでした。ほんの三駅ほどでしたが汽車に乗れ、従兄弟たちと泳いだり魚釣りができたからです。井戸で冷やしたスイカを縁側にしゃがんで食べたのも昨日のようです。時間が止まったようなその時の光景の中に、いつも風が吹き通っています。