プロフィール

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名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2014-02-14

換気塔のある漁港

油絵 F10 <絵をクリックで拡大>

用があって熱海に出かけた次の朝、真鶴半島の付け根のようなところにある福浦漁港に寄ってみました。いつも漁港の下を走るバイパスを使っていたので、この日が初めてでした。国道から海側へ下る急で細い道の終点にありました。日差しは眩しかったですがすごい風。そのためかひっそりとしていて、すれ違う車がなく難なく着けました。

冷たい強風をさけるため防波堤の陰に入ってのスケッチでした。トンネルになっているためバイパスの喧騒はまったく感じられません。目の前には時間がゆっくりと過ぎる小さな漁港があるだけでした。その時は分からなかったのですが、正面にあるチョコレート色の塔はトンネルの換気塔のようで、これがかろうじて地下と地上の全く違った世界をつなぐヘソみたいなものに見えます。

2時間ばかりの間に体がすっかり冷えてしまいました。お腹も空いたし何か食べようと漁港の奥にあった「みなと食堂」を覗いてみると、、なんと定休日。海が時化(しけ)て船が出ないと休みになるそうなので、たぶんそうだろうと勝手に想像することにして、味は次回の楽しみにすることにしました。

2014-01-15

傷ついた鳩

油絵 P20 <絵をクリックで拡大>

横浜の馬車道を港の方へ歩くと、新港地区に入る手前に万国橋があります。国際港横浜を連想させる名前ですが、国際橋といわないのが一時代前を感じさせます。12月初旬、橋のたもとから西を向いてスケッチしました。横浜で一番初めに開けた関内地区と一番新しい”みなとみらい”地区を、ここからでは万国橋がつないでいるように見えます。橋の反対側につい最近まであったビルが取り壊されたせいで、旧と新の間に空間ができて間延びしたようでしたが。

スケッチが終わりかけたころ一匹の鳩が、ときどき私に目をくれながらやってきました。餌が欲しいんだな。バッグにあった落花生スナックをやるとどんどん近づいてきました。よほど腹が空いていたみたい。足元に落ちたお菓子まで拾いに来ます。その時気がついたのですが、その鳩はびっこを引いていて、よく見ると左足の指と爪がありません。怪我は治っているみたいでしたが、枝などに止まれそうに見えない、、 何があったのか分かりませんが、少し気が重くなってきました。後からやってきた他の鳩や雀に遠慮がちなのも気になります。ついつい傷ついた鳩が取りやすいように菓子を投げていました。

2013-12-15

“象の鼻”岬から

  油絵 M10 <絵をクリックで拡大>

  横浜港周辺の新旧が見渡せる”象の鼻”の防波堤(勝手に名前を付ければ”象の鼻”岬でしょうか)からの眺めは好きです。開港の昔には、沖待ちする船との間を行き来する荷船を波から守ったようですが、いまでは 後から造られた埠頭に取り囲まれているため、防波堤としてよりは史跡として残っているだけのようです。その先端からは、入り江の先に市街地の建物がよく見えます。午後、市街地に日が傾き始めると、それまで平面的だったビル群の陰影がしだいに濃くなって、浮かび上がるように見えます。なんど見ても見飽きません。横浜のシンボルと言われる3つの塔、キング、クイーン、ジャックの塔のうち、2つ見えるのも横浜の風景らしいかなと思います。見えるのは、神奈川県庁のキングの塔と横浜税関のクイーンの塔の建物です。ジャックの塔の開港記念会館は建物の陰になっています。
 

2013-11-20

喜多方の裏路


 油絵 F6 <絵をクリックで拡大>
 
  喜多方には親類を訪ねときどき出かけています。周囲の人達には、行き先を会津といったり喜多方と言ったりしますが、正確には喜多方です。なにせ会津は神奈川県の2倍以上の広さがある地域ですから。今年はヒメサユリ(睡蓮の花のような淡いピンク色に咲くユリ)が咲く6月に行ってきました。

  蔵と桐、それに喜多方ラーメンで知られています。滞在中はこれまで、山菜採りやキノコ狩りのような山歩きを楽しんできましたが、最近はもっぱらスケッチに出歩いています。このときは、町を取り囲む水田が東の丘陵にぶつかる辺りにある古い神社に出かけました。日影を選んで描いていたら、通りすがりのお婆さんが「立派に描いでくなんしょ」と声をかけてくれました。このときばかりは"会津"に来ているんだなあという思いでした。

  この絵はその折に描いた、かつて味噌醤油の醸造業で財を成したという店の裏道です。表通りにくらべると一昔前の町の雰囲気が残っているみたいですが、ちょっと歩いただけでも解体中の蔵や家屋があって、ゆっくりですが変わりつつある町のようです。

2013-11-01

カラマツ映える

油絵 F6   < 絵をクリックすると拡大 >

  次々に接近した台風が吹き寄せた南風でトロピカルな10月でした。とくに前半は30℃ぐらいになった日が幾日もありました。長期予報でもそう云っていたので、気象庁はホっとしているかもしれませんね。今日から11月。一転して寒くなるという予報でした。もし的中すれば暖かさに慣れた体には堪えるかもしれません。

  今回の絵は、昨年のちょうど今ごろ訪れた蓼科湖のスケッチ(水彩)を油絵にしたものです。7月に開いた二人展に出品しています。カラマツの黄葉が山を下っている時期で、観光客が去った後の山の静寂さと、陽の光りを反射し輝いていたカラマツ林が対照的でした。

  紅葉といえば、わが家の庭にあるベニカエデもそろそろ色づき始めます。二代目です。前のは15、6年生きましたがカミキリムシにやられてしまいました。今のは5年経ちます。もう4Mほどに伸びていて11月半ばには紅葉が始まります。散るまでのしばらくの間、目を楽しませてくれます。最後の1枚の葉が散るのは11月26日前後でしたが、このごろは12月にかかるようになっています。