プロフィール

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名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2025-04-01

大らかなアメリカはどこに


< 「大山早春」 油彩 F8 2025-03-17 >

 大統領令に次から次にサインするトランプ大統領。圧倒的な力で 関税という拳銃を振り回す 西部劇の暴れん坊を想像します。気象情報に興味があり、ビジュアライズされた地球・気象予測が見られるサイト "earth" を時々使っています。台風の進路予想は たいへん役に立ちます。先日、画面に表示されたメッセージは衝撃的でした。"earth" は NAOO(国立海洋大気局)のスーパーコンピューターで計算、予測されたデータが基になっていますが、トランプ政権は NAOOの技術者や予算のカットを始めていて、現在のサービスが続けられなくなるかもしれないとありました。急激に大きな変化が起こっているようです。大らかで尊敬できるアメリカはどこに。

 私が住む辺りから見える 今ごろの大山(おおやま)です。背景に丹沢山系と真っ白に輝く富士山を携えて堂々として見えます。毎年2月になって街で冷たい雨が降ると、決まって大山は雪化粧して 春が近いのを知らせてくれます。今年は2月に雨がほとんど降らなかったせいで、3月にずれ込みました。

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Where Is Generous America Headed?

  President Trump signs executive orders one after another. It feels like watching a Wild West drama, where he wields a handgun called "tariffs" with overwhelming force.

  I often check the weather using the site Earth, which provides stunning visualizations of global weather patterns and forecasts. Predicting the path of a typhoon is especially valuable. However, a message displayed on the site the other day was alarming. Earth relies on data from a NOAA (National Oceanic and Atmospheric Administration) supercomputer, but the Trump administration has begun cutting NOAA’s engineers and budget. The message warned that current services might not be able to continue. Something unsettling is happening rapidly. Where is the generous and once-respected America headed?

  Meanwhile, this is Mt. Oyama in early spring as seen from my area. It stands dignified, with the Tanzawa Mountains in the background and Mount Fuji gleaming pure white. In February, when cold rain falls in the city, Mt. Oyama is often dusted with snow, a quiet reminder that spring is near. This year, however, February saw almost no rain—it arrived late, in March.

1 件のコメント:

MIZUNO さんのコメント...

この絵からゴッホがアルルで描いた「黄色い家」が浮かび、その連想でゼザンヌの「サンヴィクトワール山」を思い出した。山のゆったりした姿を見るためにはどのくらい距離をおいたらいいのだろうか?酒田市郊外から見た鳥海山、安来市から見た伯耆大山は良かった。この海老名辺りから見た丹沢大山と共通しているところはいずれも距離にして20km前後のようだ。近づき過ぎれば視野は狭くなり遠すぎれば存在感が薄れる。
人と人の距離感、国と国の距離感にもそんなことがあるようだ。世界の大国のリーダーの適度な距離感を見失った言動が気になる。他国を自国の州や領土扱いと言い放ち、あるいは隣国に戦争を仕掛けることが現実の世界で起きている。自国の存在感が国際社会で薄れがちな今、自国が自分の力でできること、自国の力が及ばないことをしっかり見極め新しい道を求めていくことが必要。この絵の連想は私個人の道探しのヒントにもなった。(M)