プロフィール

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名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2025-02-01

昔から変わらない遊び

< イチョウの広場 油彩 F10 2025-01-18 >

ほのかにマシュマロの香りがするカツラの黄色い落ち葉、続いてイチョウが豪華な黄金色に変わり、モミジが茜色から熟れた柿色に変化し、最後はコナラの赤褐色が冬空に負けず頑張っていました。1か月以上楽しませてもらった紅葉は年の瀬が押し迫ったころに終わりました。夏の異常な暑さと関係があったのか分かりませんが、昨秋の紅葉は、早々に散った桜を除き、いつもより綺麗で長く続いたきがします。

子供たちの声が響きわたって賑わったのは、イチョウが散り終わる頃でした。絨毯を敷いたように積もった落葉は、子供たちの創造心を駆り立てたのか、いろんな遊びをして楽しんでいました。ビデオゲームに夢中になる年頃の子供たちでしたが、葉っぱを積み重ねたり並べ替えたり、柔らかな感触を楽しんでいるのか、落ち葉の上で追いかけっこしていました。昔から変わらない遊びに夢中になっている様子に心が和みました。

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Timeless Games
The yellow leaves of the katsura tree, with their faint marshmallow scent, fell first, soon followed by the ginkgo, turning a brilliant golden yellow. The maples transitioned from deep madder hues to ripe persimmon yellows, while the oaks, tinged with reddish-brown, stood strong against the winter sky. The autumn colors, which we enjoyed for more than a month, gradually faded as 2024 drew to a close. Perhaps it was the lingering effects of the unusually hot summer, but this year’s autumn leaves were more vibrant and longer-lasting than usual—though the cherry blossoms did fall early.

By the time the ginkgo trees had shed their leaves, the laughter of children filled the air, bringing the square to life. A thick carpet of fallen leaves became a canvas for their imagination, as they happily piled, stacked, and rearranged them, their play as simple as it was joyful. Though these children were at an age when video games usually held their attention, they were instead chasing one another across the leaves, perhaps relishing the soft texture beneath their feet. It was heartwarming to see them so deeply engrossed in these timeless games.

1 件のコメント:

Mizuno さんのコメント...

「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん 遊ぶ子供の声聞けば 我が身さえこそゆるがるれ」 子供の元気ではつらつとした様子は1000年前の梁塵秘抄の時代と変わらない。仲間と夕暮れになるまで鬼ごっこやかくれんぼや缶けりなど夢中で遊んだ思い出の数々。最近こんな様子を見かけるのは小学校の放課後の学童保育の校庭ぐらいだろうか。大きい子が小さい子を庇い、誰もズルをせず、目一杯の元気さで走り回っているのを見るだけで、胸が熱くなる。
70年前にはネットのゲームはおろかテレビさえ無い時代時代だった。遊びはすべて自分たちでルールを作る素朴なものばかり。当時は子供の数も多くまた広場や道路などどこでも遊び場に事欠かなかったことが貧しいなりに楽しい日々だった。
社会の発展で子どもたちの日常は豊かでスマートになった。この絵を見ながら、忙しい子供の環境の中でもたまには友達と広場を走り回る時間があれば心の栄養補給になると感じた。(M)