数年前から庭の片隅で彼岸花が咲くようになった。たぶん植木を入れた時に株がまじっていたのでしょう。それが今年はお彼岸を過ぎても花茎を伸ばして来ない。枯れてしまったのかなと諦めかけていたら、9月も残り少なくなったころ、ようやく薄黄緑色の茎を伸ばしはじめた。夏の少雨と暑さが遅らせたのでしょうか。
赤い蕾に混じって一輪が開いたのを合図に、車で20分ほど南に走り(この辺りは藤沢市と茅ヶ崎市の境いを流れる)、小出川沿いの彼岸花群生地に行ってみた。前日、台風の接近で強風が吹いたはずなのに倒れている花はない。燃えるような色にふさわしく案外強いのかもしれない。
川にそって歩いてみた。両岸に咲く彼岸花の群生は狂おしいほどの激しさがある。のどかな里山の佇まいが残っているこの辺りでも、所々に産廃業者の作業場とおもわれる不調和でパッチワークのような囲いがあったり、鋼矢板(こうやいた)で覆われた護岸が続くと、腰を下ろしてスケッチしようという気持ちにならない。やっと見つけたスポットも、数分おきに雀脅しの爆発音が轟いて、居心地は今一でした。
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