前後しますが、今度のは初日の函館です。
ネット予約の確認を怠ったため予定したホテルに泊まれず五稜郭近くのホテルになってしまいました。それでも市電に乗れば15分ほどで函館駅前に出られました。初めて歩く街でスケッチのポイント、すなわち何かを感じて、描くエネルギーがもらえるような風景に出会うのは、ときに時間のかかるものです。難なく見つけられる幸運に恵まれることもあるし、半日ただ歩いて終わる時もあります。観光客になってブラブラ街歩きするのも楽しいですが。
まず函館駅まで出てその辺を歩いてみようと駅の横を真っすぐ海側に歩いてみました。高架になった道路の下を抜けるとすぐ岸壁に出た。正面が函館湾、斜め左に青函連絡船の記念館になっている摩周丸が係留されていて、その背後に緩やかに傾斜した函館山が広がっていました。20代の頃に幾度も利用した連絡船。乗った船の名前まで憶えていませんがこの船にも何回か乗船したのだろうと思うと、40年前の時間が突然目の前に現れたような気がしました。最初の一枚はここにしよう。
駅の反対側で開かれている朝市は賑わっていましたが、この辺りは海鳥の鳴き声が時々するだけで静かで、ここならゆっくり描けそうです。そんなわけで出だしのポイント選びはめずらしくスムーズにいきました。そう、スケッチのポイントは、風景だけで決まるのではなく自分の感性の動きに左右されるものですから、、、
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