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名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2012-06-25

函館・元町公園から


電車に乗って函館に行ってきました。函館の街を歩くのは初めてです。青函連絡船があったずいぶん前は、大抵深夜か早朝に函館に着いたので、いつも素通りでした。それが飛行機の時代になって、余計に「遠い街」になっていました。今度は、そんな函館を見たかったことと、青函トンネルを通過してみたかったこと、それに数日でも梅雨空から避難したかったことなどがあって決めた旅です。

昨日は、駅前から岸壁に出たところでスケッチをし、午後は観光スポットを歩き回りました。市電に乗ってローカルな雰囲気を味わえましたが、ブラブラ歩いても回れるサイズのようです。函館山からの夜景見物は一人旅には合わないだろうと(勝手に)考え、昼間に上ってみました。地図を持っていなくても、展望台から市街を一望すると大まかな位置は分かります。ただ、そのあと高田屋嘉兵衛像を目当てに歩きましたが見つからず、たまたま石油を配達していた親切な小父さんに訊くことになってしまいました。途中、大阪のHさんが描いた「茶坊旧茶屋亭」の建物に遭遇するという副産物もありましたが、、、

北上する台風4号の影響で、今日は冷たい東からの風が強く、函館山はすっぽり雲の中でした。午前中は五稜郭や復元された箱館奉行所を見て回りました。3枚目のスケッチを描きたかったので、午後は市電を使って元町公園に出ました。停留所からの坂道の途中、明治後期から昭和初期のガッチリした民家が並んでいて、栄えた往時の雰囲気が偲ばれます。それにしても道幅が広くて、建物全体がすっきり見渡せるのは北海道らしくて気に入りました。公園は人影がまばらで、餌を探すカラスが暗い雲から舞い降りるのは少々わびしかったかな。2時間ばかりでスケッチを仕上げ片付けていると、体が冷えきっていたのに気づきました。あぁ、これが6月の函館なんだ、とあらためて思うとともに、旅に出たときなどに感じるある種の新鮮さを感じました。さぁ、坂を下って暖かい食べ物にありつこうと歩き始めると、着いたばかりの観光バスから降りてきた大勢の人たちの賑やかな話し声が聞こえてきました。

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