堰のある風景(アウフ・アン・デル・ペグニッツ、ドイツ) [油彩 P15]
1年前、ニュルンベルクに1月ほど滞在していたとき、車で20分ほど東に走ってアウフ・アン・デル・ペグニッツ(Auf an der Pegnitz) という小さな町を訪れたことがある。「ペグニッツ川に接するアウフ」といった意味で、日本でいうなら、大和郡山市を「大和(国)にある郡山」と称するようなものかなと思った。「川に接する」という言い回しが町の名前に組み込まれているのは面白い。旧市街は30分も歩けば全部見れてしまうサイズながら、細長いマルクト広場に沿った家並みや、曲がりくねった裏道の地味な石造りの家々に趣があり見飽きない。
数日前に痛い目に遭ったイラクサに気をつけながら細道を通り抜け街の南側に出た。川幅が広くなったペグニッツ川の向こうに旧市街のオレンジ色をした家並が広がっていて、どこかのテーマパークのように見えた。川には"く"の字形の堰があった。しばらく眺めていていて、この堰が水車小屋へ水を引くためのものであることに気がついた。今でも使われているのだろうか、流木避けの杭などが整然としている。子供の頃見た日本の水車と比べると、ちょっと大仕掛けなところがドイツらしいのかなと思った。
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