プロフィール

自分の写真
名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2008-06-25

ブルゴーニュのテイスト


ユーロカップの喧騒から離れ、ブルゴーニュへ。今日は中心都市ディジョンから国道74号線を南下。「コート・ドール(黄金の丘)」に広がるブドウ畑の黄緑色と空の青さが目にしみる。ここのブドウの木は幹が太い割りに丈が低い。まばらに人が畑に入って作業をしている。芽を摘んでいるのだろうか。畑の奥、丘をすこし上がった辺りに村が点在し、教会の尖塔や館も目に入ってくる。空と大地が広い。

すこし前に訪れたことがあってフランス語も話せるMさん、地元の人のように国道から続く村への道を選び、ワイン・テイスティング(試飲)ができるというワイナリーに案内してくれた。ひなびた集落の外れにあったワイナリー、シャトー・ジュヴレイ・シャンベルタン。古い素朴な石造りの館と、石積みの塀の内側に今を盛りに咲き誇るバラの茂みが好対照だった。アーチの門にぶら下がっているベルを鳴らしてみてはじめて、今日は休みなのがわかった。今の季節は、日曜だけ開いているようだ。残念。期待していた”地ワイン”は味わえなかったけれど、ワイナリーや辺りの家並み(スケッチ)が醸し出す雰囲気に飲み込まれそう。

そのあと寄ったボーヌの町で念願のテイスティングが実現した。さながら迷路のように延びたワインの地下貯蔵庫。目が薄暗がりに慣れてくると、両側に垂直に詰まれたワインのビンが美しい。到着した小部屋で待っていたソムリエからブルゴーニュの地質やワインの特徴を聴いたあと、最初のテイスティング。岩を刳り貫いただけの薄暗い小部屋の雰囲気は、不思議に味覚神経を敏感にす気がする。地下倉庫の何ヶ所かでテイスティングするうち、いいかげん酔ってしまった。最後の注文では、気に入った銘柄の2本だけにした。

0 件のコメント: