満開になった菜の花を見ようと吾妻山(136m)へ遠足に出かけた。山というか丘の上にある公園広場だ。東海道線二ノ宮駅で北口に降りるとすぐ左前方に見える。石段を上り切ると、正月の間の運動不足がたたったようで、やはり息が荒くなった。丘の上はなだらかでスイセンが所々にかたまって咲いている。お目当ての菜の花畑はもう少し先にあった。広場に出ると視界が開け、丹沢から富士山、箱根の山々、そして小田原、伊豆半島、相模湾、江ノ島辺りまで見えた。それと同時に菜の花の柔らかい香りに包まれた。わたしと同じように菜の花見物にやって来た人たちで、広場の西側はいっぱいだ。どこかの絵画クラブの催しなのか、スケッチをしている年配の女性が際立って多い。失礼と思いながら覘いてみた。面白いことに半分ほどの人たちは、ズームアップした富士山を真ん中にドーンと入れた構図だった。気持ちがストレートに絵になっているような気がして微笑ましい。それに比べると私のは皮肉れているのかもしれない。
プロフィール
- kazros
- 名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。
2011-01-26
菜の花遠足
しばらく休んでいた「つれづれスケッチ」を再開します。
満開になった菜の花を見ようと吾妻山(136m)へ遠足に出かけた。山というか丘の上にある公園広場だ。東海道線二ノ宮駅で北口に降りるとすぐ左前方に見える。石段を上り切ると、正月の間の運動不足がたたったようで、やはり息が荒くなった。丘の上はなだらかでスイセンが所々にかたまって咲いている。お目当ての菜の花畑はもう少し先にあった。広場に出ると視界が開け、丹沢から富士山、箱根の山々、そして小田原、伊豆半島、相模湾、江ノ島辺りまで見えた。それと同時に菜の花の柔らかい香りに包まれた。わたしと同じように菜の花見物にやって来た人たちで、広場の西側はいっぱいだ。どこかの絵画クラブの催しなのか、スケッチをしている年配の女性が際立って多い。失礼と思いながら覘いてみた。面白いことに半分ほどの人たちは、ズームアップした富士山を真ん中にドーンと入れた構図だった。気持ちがストレートに絵になっているような気がして微笑ましい。それに比べると私のは皮肉れているのかもしれない。
満開になった菜の花を見ようと吾妻山(136m)へ遠足に出かけた。山というか丘の上にある公園広場だ。東海道線二ノ宮駅で北口に降りるとすぐ左前方に見える。石段を上り切ると、正月の間の運動不足がたたったようで、やはり息が荒くなった。丘の上はなだらかでスイセンが所々にかたまって咲いている。お目当ての菜の花畑はもう少し先にあった。広場に出ると視界が開け、丹沢から富士山、箱根の山々、そして小田原、伊豆半島、相模湾、江ノ島辺りまで見えた。それと同時に菜の花の柔らかい香りに包まれた。わたしと同じように菜の花見物にやって来た人たちで、広場の西側はいっぱいだ。どこかの絵画クラブの催しなのか、スケッチをしている年配の女性が際立って多い。失礼と思いながら覘いてみた。面白いことに半分ほどの人たちは、ズームアップした富士山を真ん中にドーンと入れた構図だった。気持ちがストレートに絵になっているような気がして微笑ましい。それに比べると私のは皮肉れているのかもしれない。
2008-07-06
旅の終わりに (2)
滞在中は日帰りの旅行を何回か楽しんだ。遠足のような気分なのだが、少し違うのはパスポート持参の遠足なのだ。地図の上では、バーゼルは確かに市の西と北西にフランス、北東にドイツと接している。車だと30分もしないうちに国境の検問所を通過することになり、係官の指示に従わねばならない(スイスはEUに加盟していない)。これは私も含め大抵の日本人には非日常の出来事なのだが、その期待に反して、一度も止められることもパスポートを調べられたりすることもない。いつも何事も起こらずに終わってしまうこの儀式に少し不満でもあるのだが。
矢張りこの儀式を経て、先日はアルザス(フランス)のコルマール(Colmar)の町を訪れた。家から約1時間のドライブだ。小さな町だが、町中に入ると中世からルネサンスのころの建物が残っていて、何百年もタイムスリップしたような気分になる。前大戦で破壊されたドイツの都市とは対照的に戦禍を免れたということだが、歴史的な建物や町並みを残すという市民の努力も延々と続いているようだ。それが奏効し、いまでは、フランスとドイツの狭間で栄えた商都の、歴史テーマパークのような姿に変わっている。訪れる観光客も多い。歴史遺産をベースに町興し(意図はなかったかもしれないが)を達成したようにも見えた。
町中を流れる水路も観光名所になっていて、大げさながら「プチ・ヴェニス」などとパンフレットに紹介されていた。はじめ気乗りしなかったものの、車のバッテリを動力源にして動く小船に乗ってみると、花に飾られた古い町並みの眺めが緩やかに変わり、趣があって格別だった。スイス滞在中最後の、思い出深い遠足になった。
2008-07-05
旅の終わりに
先日のワインのテイスティングでは、アルコールに強くもないのに、気分にまかせ10種類ものワインを残さず全部飲んだせいで、顔がカッカするほど酔ってしまった。こうなったら味も香りもあったものではない。帰り道は、運転してくれたMさんには申し訳なかったが、助手席でいい気持ちになって寝てしまった。
そのブルゴーニュを訪れたのは3週間も前の事になってしまった。長いと思っていたスイス滞在もいよいよ終わり、明日こちらを発って日本に戻る。今週前半まで30度前後の晴天が続いていたが、昨日の雷雨を境に爽やかな空気に入れかわった。晴れ、昼下がりの気温は20℃、高原にいるような気分だ。
滞在中は、8ヶ月ぶりに見る孫と一緒に過ごせた。まだ2歳だというのに、語りかけた言葉に、機を得たような日本語の返事を返すのには驚かされた。砂が水を吸い取るように新しい言葉をどんどん吸収している。成長の眩しさのようなものを感じる。毎日、子育てに忙しい両親の大変さがあってこそなのだが、こういう時間が持てたことに感謝したい。
2008-06-26
オープンな個性
ウィーン市内の見学に疲れ、今日はバッハウ渓谷のドナウ川を下る遊覧を のんびりと楽しんできた。暑さにはまいったが、天気予報を見ながら晴天の日を選んだのだから仕方がない。疲れると夕飯のレストランを探すのが億劫だ。ふと思い出したのが 到着した日に見つけておいた、ホテルから路地を抜けると1、2分で行ける、面白い名前のレストラン。よし、今日はあそこだ。
レストランの名前は「Witwe Bolte」、辞書でチェックすると どうも「やもめのボルテ」ということらしい。裏庭のオープンテラスがいい。真ん中にある大きな菩提樹がテーブルを涼しそうに覆う。ときどき風に乗って微かに甘い花の香りが下りてくる。7時前で数組のお客がいるだけだ。そのうちの、シニアに入ったばかりの年恰好の一組は、テーブルの同じ側に座って、静かに何か喋りながら仲良く同じメニューに見入っていた。二人座りのベンチでブランコになっているのがあるが(ブランコベンチ or スウィングベンチ?)、まさにそれに座って語り合っているような雰囲気だ。
少し離れた別の席には、同じ年恰好の二人が向かい合って座っていた。ビールが置いてあるのすでにオーダーは終わったのだろう。近くのアパートからふらっと食事に下りて来た格好で、男性のほうはテーブルの上に広げた新聞を丹念に読んでいる。女性は何かの書き物に集中している風だ。ときたま思い出したように顔を上げ、同時にビールを飲んだりするところは面白い。
運ばれてきたビールで喉の渇きを癒しながら、この二組の夫婦(?)の姿から垣間見れた個性について思いを巡らせてみた。
2008-06-25
ブルゴーニュのテイスト
ユーロカップの喧騒から離れ、ブルゴーニュへ。今日は中心都市ディジョンから国道74号線を南下。「コート・ドール(黄金の丘)」に広がるブドウ畑の黄緑色と空の青さが目にしみる。ここのブドウの木は幹が太い割りに丈が低い。まばらに人が畑に入って作業をしている。芽を摘んでいるのだろうか。畑の奥、丘をすこし上がった辺りに村が点在し、教会の尖塔や館も目に入ってくる。空と大地が広い。
すこし前に訪れたことがあってフランス語も話せるMさん、地元の人のように国道から続く村への道を選び、ワイン・テイスティング(試飲)ができるというワイナリーに案内してくれた。ひなびた集落の外れにあったワイナリー、シャトー・ジュヴレイ・シャンベルタン。古い素朴な石造りの館と、石積みの塀の内側に今を盛りに咲き誇るバラの茂みが好対照だった。アーチの門にぶら下がっているベルを鳴らしてみてはじめて、今日は休みなのがわかった。今の季節は、日曜だけ開いているようだ。残念。期待していた”地ワイン”は味わえなかったけれど、ワイナリーや辺りの家並み(スケッチ)が醸し出す雰囲気に飲み込まれそう。
そのあと寄ったボーヌの町で念願のテイスティングが実現した。さながら迷路のように延びたワインの地下貯蔵庫。目が薄暗がりに慣れてくると、両側に垂直に詰まれたワインのビンが美しい。到着した小部屋で待っていたソムリエからブルゴーニュの地質やワインの特徴を聴いたあと、最初のテイスティング。岩を刳り貫いただけの薄暗い小部屋の雰囲気は、不思議に味覚神経を敏感にす気がする。地下倉庫の何ヶ所かでテイスティングするうち、いいかげん酔ってしまった。最後の注文では、気に入った銘柄の2本だけにした。
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