最低気温が10℃を下回るころ数鉢ある蘭を室内に取り込んでいます。今年は2週間ぐらい遅くなりました。室内の環境が合うようで カトレアの蕾がみるみる膨らみ10日目に綺麗に咲いてくれました。その2日後には甘い優しい香りを室内に放って、一足飛びに春の雰囲気を演出してくれています。
ここ2、3年、苔を入れ替えなかったので、古い茎がいくつも折り重なるように残っています。まだ葉を残しているものや、すでに切り落とされ根元しか残っていないものなど、何世代にも引き継いできた姿が見えてきました。一本一本のカトレアの生涯に思いを馳せると、いま花をつけた茎は、別な新しい芽を生み、さらに 次の世代の養分になろうとしているようです。