こういう季節に父の田舎に連れて行ってもらったことを思い出す。ずいぶん昔のことだ。駅から一面の水田を貫いて流れる疎水に沿って歩いた。藻をくねらせて流れる澄んだ水が暗くて冷たく見えた。稲田を海の波のように流れてきたヒンヤリした風が、稲の香を残して吹きすぎていった。家に着くと決まって井戸で冷やしてあったスイカがでた。従弟同士が縁側に並んでスイカにかぶりつき、種を庭めがけて吹きだしあった。いつの間にか飛ばしっこの競争になった。。。
いま住んでいる辺りは南北に襞状の丘が幾筋かあって、降った雨がその間に染み出してきて川筋を作っている。一時は酷く汚れたことがあったが今は澄んだ流れにもどっている。その川が大雨で溢れた話は一度も聞いていないが、護岸はコンクリートに変わってきていて、土のまま残っているのは毎年狭まってきてる。それが、カワセミの撮影スポットが移動するのでよくわかる。来年は残っているのだろうか。
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