プロフィール

自分の写真
名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2007-10-22

野焼き


暑かった夏の疲れが出たのか、めずらしく体調を崩してしまいました。こうなると余計に秋の風情を味わいにどこかに出かけたくなってきます。たまたま那須で あった結婚式に出たついでに、ちょっとシンドイかなと思いながら少し足を延ばし、よく出かけている会津に回ってみました。

裏磐梯で紅葉が見れるだろうかと期待をしていましたが1週間ほど早かったようです。ただ弥六沼の近くにあったヤマボウシが透き通るような朱色に染まってい て、少しばかり「期待ハズレ」の穴埋めをしてくれました。

会津盆地に向って下ってくると、稲刈りが終わった田んぼで籾殻を焼く青い煙が、幾すじも立ち上っているのが目に入ってきました。その景色が不思議に気持ち に落着いたようで、本当の秋景色を見たような気がしました。
  

2007-08-29

この夏の思い出


毎年、夏になるとパン作りから自然と遠ざかっていました。夏の暑さは、パン生地を発酵させるには適温であっても、その前段階の捏ねが大変なこと。それに20分足らずでもオーブンで焼き上げるとなると、エアコンで涼しくした台所もすぐにサウナ状態になってしまう。

パンは夏でも涼しい国の食べ物なのだろう、と諦めていたときに気が付いたのがコンパクトなホームベーカリー。これまでは手作りにこだわってきたため見向きもしなかったのですが、これに生地を捏ねるところまでさせれば少しは楽になるかもしれない。

そんな動機から使い始めたのですが、この2ヶ月間、捏ねどころか最後のパン焼までホームベーカリーに頼っているありさまです。暑さから逃れるためだったのですが 味もよくて、この分では”夏限定”のはずだったのが当分続きそうです。”手作り”には少々自信を失くした結果になりましたが、「まぁ、これでいいか」と気持ちよく妥協しています。
  

2007-07-02

ニュウナイスズメ


鳥の写真を撮っているOくんからスズメの写真をもらった。白樺らしい木に止まっていて、名前はニュウナイスズメということ、ふつう見ているスズメと似ているが頬にマークがないこと、日本では生息していないイエスズメとあわせ、世界に3種類のスズメがいることなどが書いてあった。それぞれのスズメの生息域や力関係、それに性質を教えてもらい、日ごろ普通に目にする鳥だけに分かったつもりでいたのでしょう、一つの興味深い世界がこんなところにもあったんだと気がついた。

これだけでスズメの何もかもが分かってくるわけではないけれど、すくなくとも気がつかなかった日常の知識を得ることは、毎日の楽しみを少し増やしてくれるような気がする。気分的には午後のお茶を呑む時のような楽しさであり豊かさなのだろうか。

そんなことを思いながら散歩していると、黒い影が視界のふちをサット過ぎっていった。一瞬のことだったが、たしかにツバメだ。こどもの頃からなじみのある鳥。その世界もすこし覗いてみたい気分になった。
  

2007-06-06

早起きの得

梅雨型の気圧配置になるのが遅れているようで 気持ちのよい天気が続いている。朝6時に起きて散歩に出る時刻は、まだ4月半ばの(昼間の)気温。半そでのポロシャツと短パンではひんやりして肌寒い。が、その感覚がたまらなく好きだ。五感がムズムズするみたいで、生きていることが実感できる。しかし、この感覚はもうしばらくで味わえなくなると思うと、多少眠くても6時起きと散歩は続けようと思う。


約1時間のコースを歩いている。行き先は、昔この地域の豪族の居城跡で、今は公園になっている。その最上部に着くには数十段ある階段を下り、また上るので汗ばむくらいになる。調子がいいと山歩きのトレーニングにと、わざわざ余計な階段を歩いてみる。帰り道は隣接するバラ園に寄ることにしている。もう一月ほど、とりどりの自然色と香りを楽しませてもらっているが、そろそろ終りに近づいてきた気配だ。通勤時間帯にはいった、車の行き交う道路を横切り、一番好きな川沿いの道に入る。ミズキの白い花は一ヶ月前に終って、いまは竹が葉を入れ替える時期のようだ。口笛でウグイスの鳴きまねをすると、こずえから本物が澄んだ音色で返事をしてくれる。"本人"は真剣にわたしを追い払おうとしているかもしれないが、朝の空気のように清々しく聞こえる。
  

2007-05-09

山笑う


毎年この季節、会津を訪れている。ゴールデンウィークの混雑を避け、少し早めに出かけていたが今年はそれが出来ず、いつもより1週間ほど遅い会津入りに なった。暖冬で少雪だったせいもあるが、すでに里山は一面 萌黄の柔らかい色に包まれていた。

山菜採りに出た途中、目に入った柳津のお寺のスケッチがしたくなった。これまで何度も前を通って見ているのに初めてそんな気持ちになった。ひょっとして芽 吹きの淡い緑とお寺のくすんだ色のコントラストがそうさせたのかもしれない。子供の日、前を走る国道は他県ナンバーの車で溢れていた。車を止め、川を挟ん でお寺が見渡せる公園の丘に上がってみた。ガランとした公園は樹木が多く気持ちがいい。お寺のつき出した「舞台」の上に参詣者の白い姿が見え隠れする。眼 下から豊穣な水を流す只見川の深い緑と吹き渡る風が残す風紋、お寺を囲む暗い杉木立の背後からは、雲海のように広がる淡緑のグラデーションが迫ってきた。

スケッチに疲れボンヤリしていると、SLを模った小さな遊覧舟が歌謡曲を鳴らしながら過ぎていった。その後には静けさと跳ねるような陽光の眩しさが残って いた。