プロフィール

自分の写真
名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2020-09-01

高原鉄道に乗って


< 鉄道最高地点 水彩 2020.8.26 >

今回のスケッチは鉄道ファンのみならず普通の人にもけっこう知られた場所です。小海線の野辺山駅近く、少し清里駅寄りにある鉄道最高地点、1,375mです。近くに滞在した機会に、早起きして出かけました。ピーカンの空に八ヶ岳が間近に見えました。手前にある踏切越しのスケッチです。近くに小さな鳥居とC56の車輪が置いてありました。野辺山開拓時代の昭和初期、待望の鉄道が通ったことへの当時の人たちの気持ちだったのか。勝手な想像をして眺めたのですが、建てられたのはごく最近だったようです。

翌日、清里から1両編成の気動車に乗りました。最高地点までは深い自然林に埋もれるように走しっています。列車が起こす風で両側の木々が大きく靡き 呑み込まれそうでした。列車は1~2時間に1本と超のんびりダイヤ。乗客もまばらで、コロナ新時代にどこかマッチしているようでした。
 

2020-08-01

経済活動へUターン

< スケッチ・若者と老人 デジタル 2020.7.16 >
 
アメリカ独立記念日の休みに 海辺に繰り出し愉しそうにしている若者たちの姿が テレビに流れていました。感染拡大と結びつける意図があったかどうか分かりませんが、たぶん、いつもの独立記念日と変らない光景なのでしょう。休日を楽しみたい自然な気持ちだと思いました。

どこの国も多かれ少なかれ経済活動を取り戻す方向に舵を切り替えています。ロックダウンで経済を絞るほうがコロナよりリスクが高いという判断かも。ワクチンや治療薬はまだでも、それなりの医療サービスがあるのでまだ大丈夫だということでしょうか。

日々の数字を見ると、感染者数が第1波のそれを超えたり、緊急事態宣言の目安だった「直近1週間の新規感染者が10万人当たり0.5人」を半数以上の都道府県で超えています。さらにトンチンカンな GO TO 何とかが始まりました。罹ると重症化しやすいと言われる老人や持病を持つ人に、いつまで外出自粛を言い続けるのでしょうか。
  

2020-07-01

新しい日常

< 竹落葉 F6 2020.6.8 >

コロナ感染拡大による自粛モードになって、早くも5か月目に入りました。マスコミは「新しい日常」を頻繁に使っています。治療方法が確立していないコロナウィルスから身を守るための新しい暮らし方を、ということでしょう。自粛の前はあまりなかったことですが、散歩をする人が増え、途中 思わぬ人にばったり出会ったりします。自粛が緩くなってもこれは続けたほうが良さそうです。

今回の絵は 前回と同じ川沿いの一コマです。片側は竹の林。木陰が出来て、ヒンヤリした空気も流れだしてくるので好きな場所です。わずか数百mほどですが、これから暑くなる夏場の貴重なオアシスになります。ついこの前まで、初夏の季語にある「竹落葉:たけおちば」の散歩道になりました。しばらく経つと、風に飛ばされ無くなっていくので、ほんの一時の風情です。
  

2020-06-01

別なかたちの脅威

< 川辺 F6 2020.5.20 >

気分転換したいとき 自転車で出かける場所です。この時期になると黄色いコスモスのような花が土手一面に咲くようになりました。たった数年の間の変化です。辺りはまだ里山の感じが残っていて、曇り空でも辺りはパッと明るく、風下に立つと菊の香りを少し甘くしたような匂いがします。しかし この植物(北米原産のオオキンケイギクだそうです)、繁殖力が強くて 在来の野草の生育場所を奪うということで 多くの自治体が駆除を推進しています。特定外来生物に指定されている点では 魚のブラックバスに相当するのかも。

新型コロナウィルスが起こす重症肺炎も、湖北省辺りの限られた地域の風土病だったのかもしれません。それが頻繁な人や物の移動のためか、あっという間に世界中に広がり、既に36万人もの命を奪っています。オオキンケイギクは直接 人に危害を加えませんが、場所を奪われる在来種の野草は少なくなさそうです。
  

2020-05-01

一時 コロナを忘れて

< 軍港のある風景(横須賀・塚山公園) M8 2020.3.24 >

息を切らしながら登ってきました。公園直前の急な坂道は、絵の道具があったので、体を前屈みにしないと下に押し戻されそうでした。「草枕」の「山路を登りながら、こう考えた。」のような悠長にはいかず、まだかまだかの10分でした。公園の東側は 海に向かって開け、米軍や自衛隊が使う港が見下ろせました。駅から歩いてきた道が、住宅の中に散在する特徴のある建物を目安に 辿れました。帰りは楽そうだ。

描いていると賑やかな声がして、元気な4、5人の幼児に囲まれました。「見て良いですか?」。訊いてみると少し前に卒園し、今日はお別れ会で来たそうです。「どうして描くのですか?」。丁寧な言葉ながら 私になれてきた様子。「好きだからかな」。「この絵 売るのですか?」の質問に、えっ、つい視線がキャンバスから子供に移ってしまいました。

コロナ感染を警戒しはじめて2ヶ月、この間 関心が内向きになったのを感じます。これが高じるとマスクの買い占めに走る心理にるのかなと苦笑。この日はコロナを忘れる1日になりました。